ゲスト 岩本能史さんより、参加されるランナーの

皆様へアドバイスをいただきました。

今週末の大会に向けてのコンディショニングに

参考にしてください!

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こんにちは。ゲストランナーの岩本です。
いよいよ丹沢湖ハーフマラソンまで秒読みとなりました。
アドバイス最終回のきょうはレース前日、当日の注意点についてお話ししたいと思います。

まず、前日の過ごし方です。
拍子抜けされるかもしれませんがとにかく”普通”に過ごせば大丈夫。
走りたければ走っても構いません(もちろん疲れを残さない程度の距離)。

注意する事といえば食事くらいでしょうか。
”走る”という行為は身体全体を使います。
ちょっと専門的になりますが、一生懸命走っていると乳酸やアンモニアなど

分解に必要な物質が体内に発生します。
それらはレース中、ランナーの文字通り”足”を引っ張ります。
その乳酸やアンモニアなどを分解して無毒化(乳酸は有害ではありませんが)

してくれるのが腎臓や肝臓といった臓器です。
前日の食事の内容によっては腎臓や肝臓が徹夜をしてまで分解に勤しむこともあるのです。
睡眠は取れていても、徹夜した腎臓や肝臓ではレース中に発生した乳酸やアンモニアなどの

分解に支障をきたしてしまう恐れがあるのです。
と、ここまでは少し脅かし過ぎたかもしれませんが、でも大丈夫!
避けるべき食品は次のいくつかです。
・お酒(アルコール)
・揚げ物
・大量の肉類
これらを避けるだけでOKです。

さて、当日です。
フルマラソンではありませんので、朝食の時刻は特に気にする必要はありません。
もちろん量もいつも通りでOKです。
あえて品目を選ぶとしたらエネルギーになりやすい炭水化物です。
そのなかでも”白い炭水化物”が有効です。
パン、ごはん、パスタ、うどん、もちなどです。
その後、スタート1時間半位前に軽くおにぎりやお餅、大福などを1個ほど食べて

おけばエネルギー切れを起こす事はありません。
人の身体の中には25kmほど走る事ができるエネルギー源(グリコーゲン)が

常に備蓄されているからです。
ただ、胃の中が空の状態ですと、脳が”危険”と判断し「走るのをやめて歩こうよ!」と

身を守ろうとするための悪魔のささやきを始めます。
そのために念のため1時間半前におにぎり、お餅、大福などを摂っておくことが有効なのです。

あとひとつ!
到着した会場内で不用意に歩いたり立ちっぱなしだったりする時間を

できる限り減らしましょう。
前回のアドバイスにも書きましたが、歩く事、直立する事は走る事以上に脚に

ダメージをもたらすことがあるからです。

これらを気をつけていればあとはもう大丈夫!
スタート地点に立った段階でマラソンの99%は終わっています。
あとは一歩一歩流れに乗って脚を繰り出せばいいのです!

当日皆さんにお会いできる事を楽しみにしています!
それでは!